子どもが好きで児童福祉に興味がある人は、放課後等デイサービスのオーナーを目指しましょう。成長している市場で景気に左右されにくく、安定した経営が可能になります。一般的な企業と異なる部分もあるので、どのような人がオーナーに向いているのか見ていきましょう。興味がある人は参考にしてください。
放課後等デイサービスのオーナーの主な業務内容
さまざまな業務に取り組みます。社長業だけに専念するのは難しくなるので、マインドを変える必要があります。
障害を持つ小学生から高校生が対象
平日の午前中は学校の授業があるので、午前中の療育は行われないことが一般的です。しかし、児童発達支援の教室も運用する場合は、午前中から施設に通う子どもがいるので、サービスを提供するようになります。そして、学校が休みの日は、放課後等デイサービスの子どもも午前中から施設に通うようになります。
運営業務も行う
少人数のスタッフで運営している施設がほとんどなので、運営業務も行うようになります。たとえば、療育記録の記入、保護者向けのお便りの作成、ホームページの更新などです。子どもの相手だけではないので、慣れるまでは忙しく感じることでしょう。
業務管理
たとえば、利用者の管理と新たな利用者の対応、経理作業、書類の管理と自治体などへの提出があります。関係機関との調整や提出物の提出などが求められるので、期日までに書類を作成しなければいけません。
労務管理
スタッフの雇用と育成、人員配置などを行います。スタッフは資格を保有しているので、細かい説明をしなくても仕事ができるわけではありません。採用するときには、実務内容の説明や面接などをしなければいけないので、そのための時間を割く必要があります。
営業活動
新規利用者を集めなければ、売上が向上しません。高校生までサービスを利用できるようになっているので、現在サービスを利用している高校生が卒業すると、利用者が減少してしまいます。
放課後等デイサービスのオーナーに向いている人の特徴
3つの特徴を紹介します。一般的な企業とは異なるので、スタッフ全員で力を合わせて業務に取り組むようになります。
小規模でも安定した経営を志している人
一般的なビジネスとは異なり、大きく利益を上げるものではありません。その理由は、1日の子どもの受け入れ人数が法律で定められているからです。また、報酬体系も法律で定められています。
これらのことから、月の売上は300万円に届かないのが現状です。大きく利益を上げるのは難しいですが、安定した経営を目指している人に向いています。景気に左右されにくく、小学生から高校生まで長くサービスを利用してもらえるので、安定した収入が期待できるからです。
子どもが好きで面倒見が良い人
毎日のように子どもと顔を合わせることになるので、子どもが好きであることが条件になります。また、一般の企業のように社長室がありません。事務作業に専念したくても子どもと顔を合わせることになるので、子どもが自分の元に来たときに対応できることが求められています。
そして、リピーターとしてサービスを利用してもらえるように、自ら積極的に子どもと交流することも求められています。
使命感がある人
オーナーは経営方針を定めなければいけません。景気に左右されにくいから、市場が成長しているから、ビジネスに参入するだけではなく、自分なりの使命感を持っているとよいでしょう。スタッフもオーナーに使命感を求めています。
営業力が高くて信頼関係を構築できる人
放課後児童クラブ、児童館、保育所と連携して業務を行うので、コミュニケーション力と営業力が高いことが求められます。また、こちらからお願いするときもあるので、日頃から信頼関係を構築しておかなければいけません。
放課後等デイサービスのオーナーに向いてない人の特徴
興味がある人は、考え方や視点を変えてみると働けるようになるかもしれません。
大きな利益を上げて会社を大きく成長させたい人
1日にサービスを利用できる人数は決まっているので、大きな利益を上げて会社を大きく成長させたい人には向いていません。ただし、長期的な利益を求めるようにするとよいでしょう。継続してサービスを利用してもらえるようになると、多店舗展開ができるようになります。
子どもが好きではない人
個性的な子どもがサービスを利用するので、子どもが好きではない人は難しいでしょう。自分に務まるかどうか不安に思っている人は、教室を見学してみましょう。
社長業しか取り組みたくない人
少人数で運営しているので、社長業しか取り組みたくない人には向いていません。すべてを自分で行う感覚を持っておくとよいでしょう。
まとめ
これからも社会に必要なサービスとして需要が高まっていくでしょう。オーナーはスタッフと協力して事業を運営していきます。さまざまな業務に携わっていくので、自分の経営能力も向上するでしょう。
また、分からないことがあれば、放課後児童クラブ、児童館、保育所のスタッフから情報を手に入れることも可能です。自治体とも良好な関係を構築しましょう。未経験でも始められるので、興味がある人は始めてみてください。