ダンス療育は、放課後等デイサービスの中で話題になっている療育のひとつです。この記事では、そんなダンス療育について詳しく解説しています。ダンスがもたらす効果は非常に様々でどれも魅力的ですので、ぜひ参考にしてみてください。
ダンス運動系療育とは
ダンス運動系療育は、身体の感覚をフルに使いながら、音楽やリズムに合わせ身体を動かす運動療育の一種です。これは、楽しみながら行うことで体幹の強化を促し、「身体的」「心理的」「精神的」な成長をサポートします。
ダンスを通じて、認知能力を高め、社会的な自立心を育むことが目指されています。そんな、運動系療育では、粗大運動を強化しますが、ダンスは特に「自己表現能力」と「コミュニケーション能力」の向上に焦点を当てていることが多いです。
感覚の統合が苦手な子どもたちには、ボディイメージやボディコントロール力などの「体性感覚」を身につけていく事で、スムーズな日常動作のサポートが行われます。
ダンスの効果
子どもたちがダンスを踊ることは、集中力や基礎体力の向上だけでなく、リズム感や表現力も育みます。特に、他の子どもたちと協力してダンスをすることで、他人を思いやる心や社会性、自立した行動力が身につくとのことです。
なので、近年注目される新しい教育コンテンツとなっています。下記では詳しく効果を解説しています。
体感・柔軟性を養う
ダンスの全身を使う柔軟な動きを通じて、「体全体の協調性」を養います。大きな関節を動かすことで関節の可動範囲が広がり、バランス感覚も向上します。これが基礎体力向上や怪我の予防につながっているのです。
表現力が養われる
ダンスを音楽のリズムやテンポに合わせて表現することで、自然と表現力が磨かれます。手足や体を使って動きを表現することで、子どもたちの感情や想像力が豊かになります。
リズム感を養う
早い段階から音楽に合わせて身体を動かすことで、子どもたちのリズム感が養われます。このリズム感はダンス以外にも様々な場面で役立つのです。たとえば、球技や楽器演奏など、実生活においても十分な効果を発揮できます。
協調性が身に付く
ダンスはみんなで一つのダンスを表現するために協力することが必要です。これが「協調性」や「社会性」を養う一因となります。周りと助け合いながらダンスをすることで、相手を理解し尊重することへ繋げることができます。
持続力・瞬発力・怪我防止
ダンスは体幹やバランス能力、柔軟性を向上させるのはもちろん、基礎体力も身に付きます。これにより、瞬発力や持続力が向上し、怪我の防止にもなります。
ダンスと脳の関係
子どもの脳を発達させるには、運動が非常に効果的です。運動をすることで、脳由来神経栄養因子(BDNF)が分泌され、ニューロンや脳血管が形成されます。
これにより、学力向上や自己制御力、社会コミュニケーション力の向上が期待されます。通常の授業では伸ばしにくい脳機能に対して、ダンスが良い影響を与えることが明らかになっているそうです。
まとめ
楽しみながらダンスをすることで、気力や精神力、行動力、判断力、コミュニケーション能力などの社会性はもちろん、脳への刺激が地頭や基礎学力向上にも良い効果をもたらします。つまり、ダンス療育は様々な効果が期待できる魅力的な療育のひとつです。